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法人向けSOUNDセッション事例紹介 #2(株式会社エス・エム・エス様)

オーセンティックワークス(株)にて実施させていただいた、株式会社エス・エム・エス様でのSOUNDメソッド®導入事例をご紹介します。


 
「言葉にできていなかったことをSOUNDカードが引き出してくれる」 ―チームで対話し、意思決定する組織作りを目指して— 

 

ご紹介:株式会社エス・エム・エス 様 

ミッション:「高齢社会に適した情報インフラを構築することで人々の生活の質を向上し、社会に貢献し続ける」 

高齢社会に求められる領域を、医療・介護・ヘルスケア・シニアライフと捉え、価値提供先であるエンドユーザ・従事者・事業者をつなぐプラットフォームとしての情報インフラを構築し、40以上のサービスを展開している。 


【話し手】 

■株式会社エス・エム・エス 医療キャリア事業本部 本部長 山本 健 様 

■株式会社エス・エム・エス 介護・保育・障がい福祉キャリア事業本部 人材開発グループ グループ長 野村 綾様(写真左) 

■株式会社エス・エム・エス 医療キャリア事業本部 ナース人材紹介第一事業部 キャリアパートナー育成グループ グループ長 増田 小百合 様(写真右) 

 

【聞き手】 

■オーセンティックワークス 広報:山根 

 

1.背景・課題

高齢社会に求められる領域を、医療・介護・ヘルスケア・シニアライフと捉え、価値提供先であるエンドユーザ・従事者・事業者をつなぐプラットフォームとしての情報インフラを構築し、40以上のサービスを展開している、株式会社エス・エム・エス様。 

今後ますます「各担当地域のお客様からの期待に応えていく」ために、様々な制度改革や組織開発の取り組みを山本様が中心となって企画されているところに、弊社代表の中土井から「SOUNDカード」をご紹介させていただいたのが導入のきっかけでした。 


—山本様

 医療機関や介護施設の人材不足は、地域の少子高齢化の状況によって大きく異なっており、その差は今後ますます広がっていくことでしょう。そのような地域によって異なる人材不足の解消にお応えしていくためには、中央集権型の意思決定組織では限界があると思っていたところに、SOUNDカードをご紹介頂きました。

 正直、初めて紹介いただいた時は具体的にどのようなものかイメージがつかめていなかったのですが、説明を聞くうちにSOUNDカードによるアプローチが「チームで対話し、意思決定する組織づくり」にむけて有効ではないかと感じ、「SOUNDコーチ養成講座」の実施をお願いしました。


2.取り組み概要

​(1)「SOUNDコーチ養成講座」実施によるSOUNDコーチ育成 「SOUNDコーチ養成講座」は、自己組織化チーミング手法「SOUNDメソッド®」のベースとなる考え方やメソッドの全体像を学べるコースです。SOUNDカードを活用した対話の場づくりを体験することで、SOUNDメソッド®の本質的な価値やミーティングファシリテーションのマインドセットを掴んでいただくだけでなく、チームマネジメントやチームミーティングに応用できる具体的なノウハウをお伝えする、1日間の公開講座として定期開催をしております。

 2022年11月にエス・エム・エス様内部で開催をさせていただき、人材育成・キャリア開発領域のご担当者様、約20名の方にご受講いただきました。


—山本様

 講座受講者が中心となってSOUNDカードセッションを社内に展開していくうちに、実は我々は、本当の意味での対話はできていなかったのでは、という大きな気付きがありました。会議等、話す機会はたくさんあっても、その多くはタスクベースでの話し合いに終始していたのです。

 その後、SOUNDカードを使った会議や打ち合わせを何度も経験していくうちに、「まず話し合おうよ」という姿勢が社内で広まっていきました。何か課題があっても、「対話の場が解決してくれる」ということに安心してみんなが取り組めるようになったと思います。

 また、心理的安全性が醸成されるのに従って、メンバー層の自己決定感が高まって自主・自律的な行動が増えたと同時に、リーダー層は「常に正しい答えを言わねばならない」というプレッシャーから解放されたようです。彼らにとっても、安心・安全である環境が創れたことは、本当によかったと思います。

SOUNDカードセッションを通してアウトカムが明確に共有できたことで、リーダーがメンバーに対して権限委譲ができるようになり、その結果、様々なことにスピード感を持って取り組んでいけるようになりました。


(2) SOUNDカードを用いた現場実践事例

「SOUNDコーチ養成講座」の実施後は、講座を受講された皆さまが中心となってSOUNDカードを様々な場面で活用くださっています。詳しいお話を野村様、増田様のお二人にお伺いしました。















■「SOUNDコーチ養成講座」を受講されての、率直なご感想をお教えください。

—野村様

 SOUNDカードを使ったグループワークでの体験が印象的でした。普段からよく会話をしている部署の部長たちとSOUNDカードの問いを通しての対話で「みんな、実はこんなことを考えていたのか」と新たに気付くことが多く、役職を超えた仲間としてフラットに話せたということが非常に嬉しかったのを覚えています。

 それは、S・O・ U・N・Dの5ステップというフレームがあるからこそ、自由な発言が可能になり、そしてカードの問いに答える、という進め方によって「こんなことまで話していいんだ」と心安く話すことができるフラットさにつながったのではないかと思います。

—増田様

 事前の課題動画や講座内で様々な事例を共有いただきましたが、組織における悩みや課題は弊社だけが抱えているものではないのか、と衝撃を感じたことは、1年経った今でも鮮明に覚えています。

SOUNDカードがどのようなものかは正直なところ初め想像がつきませんでしたが、講座内で自部署のメンバーとSOUNDカードセッションを体験 したとき、自部署内で共有できているつもりだったのは「今・現在」の話に限ったことで、「未来」に関する話はできていなかったのだということを、Outcomeのステップで痛感しました。

 SOUNDカードが、実は話せていなかったことを話す機会を作ってくれたのだと思っています。

■その後、どのような場面でSOUNDカードを活用いただいていますか?

 また、その場面で使ってみようと思うに至った背景や課題意識についてお教えください。


—野村様

 私は、自部署である人材開発グループと、事業部内のキャリアパートナー(※)の皆さんとの会議との場で利用しています。

 主に自部署内で活用することが多いですね。当時はトライアルチームという状態だったので人数も少なく密にコミュニケーションできていたのですが、次期に向けた大幅な増員が決まって、まさにチーミングが必要な変革期を迎えており、それまで共有できていた課題感などを、新たなメンバーとどうやって目線合わせをしていけばよいか、暗中模索の状態でした。

 そこで、講座受講後、新メンバーが加入する前後のタイミングでSOUNDカードを使って自分たちのバリューを考える機会を設けることにしました。まず、新メンバー加入前には、「新メンバーが入ったらしたいこと」について時間をかけて取り組み、加入後も複数回に渡りSOUNDカードセッションの場を設けたことで、「どんなことがチームの貢献につながるのか」ということを皆で考え、一人ひとりがそれを掴む機会にできました。また、回を重ねるごとに、自分の考えを述べることにメンバーが慣れていったようにも思います。

 事業部のキャリアパートナーの皆さんに対しては、マネジメント職の皆さんの目線合わせの機会としてSOUNDカードを活用しました。ちょうどマネジメント職の組織体制が変わるタイミングで、全国から集まった、それまで接点のない皆さん同士での場でしたが、カードの問いのおかげで、強化すべき点や課題について「何について話したいですか?」というところから始められたのがとてもよかったと思います。

—増田様

 私はいわゆる事業部人事、という立場としてSOUNDカードセッションを展開しました。キャリアパートナーの皆さんに「全員1回はやりましょう」と呼びかけを行い、ファシリテーションが必要なチームに進行役としてサポートに入るなどを行いました。

 SOUNDカードセッションでは「アウトカムづくり」がとても新鮮な体験だった、という声を聞きます。これまでも「今日のこの場のアウトカムは何だろう?」という話はできていましたが、「私たちのチームが存在することのアウトカムとは何だろう?」と考えたことは無かったのですね。その後も、メンバー入れ替えなど、節目のタイミングで自発的にSOUNDカードセッションを続けているチームが多いです。

(※)キャリアパートナー … 医療・介護業界の企業や医療機関(病院、クリニック、介護施設)と、仕事を探している求職者(看護師、介護職、ケアマネージャー、栄養士 等)を結び架け橋となる、キャリアアドバイザー職。

■SOUNDカードを使ったことで目の当たりにしている、もしくは感じとれる変化や効果・効能について教えてください。


—野村様

 アウトカムステートメントがチームの共通言語となることで、チーム内コミュニケーションにかかる時間が短くなったと感じています。アウトカムそのものに加え、そこに至った背景まで共有できているので、意思決定やチーム内コミュニケーションが密に行えるようになりました。

 それには、SOUNDメソッドのフレームも大きく作用していると思います。これまでのミーティングで、私はいち意見のつもりで言っていることが、メンバーにとってはリーダーの意見は「正解」であり、「こうしなければならない」ものと受け取られてしまっていました。ですが、皆が同じようにSOUNDカードを選び、同じ持ち時間で発表するというフレームのお陰で、皆の意見が平等に出て、「みんなで決めたよね」と、立場や役職の影響がない状態を作れたことが、とても大きいと感じています。

—増田様

 SOUNDカードセッションのルールが普段の会議に「逆輸入」されるようになりましたね。会議やミーティングの場で「よく話す人」ばかりが話す、ということが起こりがちだったのですが、それぞれが話し、聴くという対話の進め方がSOUNDカードセッション体験を通して広まったのだと思います。

 また、弊社ではポジティブな反応として「それいいですね!」という言葉がよく飛び交うのですが、それも実は評価・判断を下すことになってしまうんですよね。まずは「受けとめましょう」という姿勢が普段の会議や会話でとられるようになってきました。

 それと、NegativeCheckのカードが印象的という人も多いですね。前向きで明るい方が多い雰囲気だからこそ不安・気がかりを言うことに、無意識のうちに尻込みしてしまう方が多いのだなと、SOUNDカードセッションを行っていくうちに気が付きました。不安をあえて場に出すことの重要性をお伝えすると、ハッとされる方が多く、「不安・気がかりを場に出すことは、みんなの心理的安全性を高めるために必要だ」と認識される方が増えてきました。「カードの問いがあるから答えます」という構造が巧みだからこそ可能なのだとも思います。

■他のファシリテーションカードにはない、SOUNDカードならではの特徴として感じていることはどんなことでしょうか。


—野村様

 もし誰かにSOUNDカードを紹介するとしたら、「自分が言葉にできていなかったことが引き出されるカード」だとお伝えしたいですね。皆さんも同じように言われることが多いです。SOUNDカードセッションを通して、自分やメンバーの可能性を感じ、信じられる時間になると思います。

■その他には、SOUNDカードをどのように使われていますか?


—増田様

 部下との1on1ミーティングの際に、アイスブレイクとしてStatusのカードを使うことがあります。その時はランダムに引いたカードの問いに答えてもらうようにしているのですが、話す準備をしてもらうのにとても良いですね。

3.今後に向けて、創り出していきたいこと


—野村様

私の部署は元々状況変化が激しいグループなのですが、その変化のタイミングごとにメンバー全員の目線を合わせていくことがとても重要だと思っています。今後も目線合わせや、メンバーの自分事化のために、SOUNDカードを活用していきたいと思っています。

—増田様

 私はメンバーの視座向上のために活用できればと考えています。というのも、SOUNDカードセッションを経て決まるネクストアクションが「関係性をよくしよう」という内容に落ち着くことが多いのですが、今後の事業成長のためには、より高い目標にコミットする、という事が必要だと感じています。アジェンダの工夫なども勿論ですが、普段なかなか会話しないメンバー、例えば他部署の上長を交えた場づくりなどの際に、SOUNDカードを活用したいです。




(文:山根)





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