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株式会社チームボックス様 SOUNDカード™体験セッション&インタビュー

チーム育成のプロが見た、
SOUNDカード™がひらくミーティングの可能性とは。

中竹竜二さんと中土井とのご縁で、株式会社チームボックス様にてSOUNDカード™体験セッションを実施。当日は6名の方に、実際の業務課題をテーマに約90分間のセッションを体験していただきました。

この記事は、体験会の1か月後に行った振り返りセッションでのインタビュー内容となっております。体験を通しての感想、その後の職場の変化に加えて、様々な場でのファシリテーションに携わっている中竹さん・瀬田さんお二人の視点からSOUNDカード™感想をお伺いしました!

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株式会社チームボックス 代表取締役

中⽵⻯⼆さん

 

1973年、福岡県⽣まれ。早稲⽥⼤学卒業、レスター⼤学⼤学院修了。

三菱総合研究所を経て、早稲⽥⼤学ラグビー蹴球部監督に就任し、⾃⽴⽀援型指導法で⼤学選⼿権2連覇を果たす。2010年、⽇本ラグビーフットボール協会「コーチのコーチ」指導者を指導する⽴場であるコーチングディレクターに就任。2012年より3期にわたりU20⽇本代表ヘッドコーチを経て、2016年には⽇本代表ヘッドコーチ代⾏も兼務。

2014年、企業のリーダー育成トレーニングを⾏う株式会社チームボックスを設⽴。代表として、数々の企業のリーダートレーニングを⾏なっている。

2018年、コーチの学びの場を創出し促進するための団体、スポーツコーチングJapanを設⽴。代表理事を務める。

ほかに、⼀般社団法⼈⽇本ウィルチェアーラグビー連盟副理事⻑などを務める。

著書に「ウィニングカルチャー勝ちぐせのある⼈と組織のつくり⽅」「⾃分を育てる⽅法」など多数。

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株式会社チームボックス セールスマネージャー

瀬⽥千恵⼦さん

 

1984年兵庫県⽣まれ。ANAでの旅客サービス、⼩売業界での⼈事経験を経て⾹港に渡り、ローカルの⽇本⾷レストラン会社にて採⽤・⼈材育成に携わる。帰国後、⼤⼿⼈材会社に⼊社。

派遣・⼈材紹介・コンサルティングサービス営業、新規事業の企画・⽴案に従事。外資系消費財メーカーでのHRアシスタント・マネージャーを経て、チームボックスに参画。

現在、⽴教⼤学⼤学院でリーダー育成と組織開発を専⾨に学びながら、『Be positive』代表として多数の企業や個⼈のリーダーの育成や組織開発の⽀援に携わる。

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― その後、今回のテーマに関連しての業務の動きで、お二人から見て何か変化があったことなどありますか?

瀬田さん:自分の中での変化ではあるのですが、SOUNDセッションのあとは、以前は手探りで進めてきた仕事について、基準や判断が明確に言語化できるようになった感覚があります。

 

中竹さん:カードのステップを振り返ると、普段意外と忘れがちなのが、Negative checkですよね。多くの場合はこれをやらずに場がどんどん進んでいくことが多いと思いますが、ちゃんと抵抗や摩擦の洗い出しをするということが大事だなと思ったので、体験セッション以降、カードなしでも普段のミーティングでも取り入れてみています。例えば、何年か支援している組織があるのですが、なんとなくの暗黙の了解で進んでしまいそうなときに、「ここから一か月間のNegative checkをしてみましょう」と15分ほど使って洗い出す、ということをやってみています。

― それはすごいですね。何か変化として感じられることはありますか?

中竹さん:過去そういえば同じような失敗をしてきたよね、というのがNegative checkで分かってきますね。課題や抵抗を出して、言い訳をするのではなく、ちゃんと準備して向かっていこうぜ、と進んでいくことができると感じます。

― 瀬田さんにもお伺いしたいのですが、セッションでNegativeCheckを体験したことで、その後の業務・テーマに何か影響はありましたか?

 

瀬田さん:体験セッション以降、議論の場で自分の考えを言うメンバーがより増えてきたなと感じています。以前から、徐々に表れていた変化だったとも思うのですが、SOUNDカード™でのセッションがひとつのきっかけにもなったと思います。中竹さんはメンバーの変化として感じていることはありますか?

 

中竹さん:SOUNDカード™のセッション以降で感じる変化とすると、みなさんがよりアクティブになったような感じはあるね。

― 様々な場をファシリテートしてきた中竹さんからみて、このSOUNDのプロセスはどの様に見えたのか、ぜひお聞かせください。

中竹さん:非常に丁寧だなと思います。Statusでしっかりと安全な場を作る中で、アイスブレイクとしても使えるような問いや、気持ちの切り替えを促してくれるような問いのカードもありましたね。Statusのプロセスって意外と素通りしがちだと思うので「このように進めるのか」と非常に参考になりました。また、Negative Checkについてはさきほども話しましたが、多くはそんな時間をかけないであろうフェーズだと思います。SOUNDセッションを体験してみて、「これは大事なことだけど飛ばしちゃうよなぁ…」と、僕にとってすごく大きな気づきがありました。人は自分の関心や、その思考のつまずきにずっと留まっているがゆえに、場全体は次のステージに進んでいるのに前の話題に戻る人がいたり、「何か気になるから」とまた先の話をし始める人が出て嚙み合わなくなる、ということが多いですよね。「SOUND」でフェーズを分け、しかも問いが人からではなく、カードから発せられることによって、ちゃんとステップを踏めるということが凄くいいなと思います。人ではなく、問いがカードだからこそ、人よりもいいファシリテーションをしてくれるのかなという気がしました。

― 「人よりもいいファシリテーションをする」という表現はとても興味深いですね。

ファシリテーターがファシリテーションを上手くやろうとすればするほど、かえってその人固有の影響力が強く出すぎて場が上手くいかなくなる、ということは実体験としてありますが、カードという形だからこそ、ファシリテーターの影響力を下げるということが可能にすることができますよね。

 

中竹さん:SOUNDカード™は問いが深く、かつ段階的です。場の構造を理解させるための目的を持ったものである、というのをきちんと活かした使い方をしたいなと思います。一つのやり方として、各ステップで「自分たちのリフレクションをしてみる」という方法をやってみたいと思いました。少し時間がかかるかもしれませんが、そのことで、構造のリテラシーを高めていきましょう、というやり方も、参加者への貢献につながるかと思います。

 新しいアイディアをありがとうございます。環境が激しい状況において、協働のリテラシーが本当に求められていると思います。そのリテラシーをインストールし、再現してもらうためにSOUNDのプロセスを1つずつ丁寧に理解していくということを、体験と振り返りでサンドイッチのように重ねて場に提供できたらとても素晴らしいですね。

ここまで、様々なお話をいただき本当にありがとうございました。最後に感想をお聞かせください。

中竹さん:SOUNDカード™の体験セッション自体で、僕たちの活動を振り返ることができましたし、カードの設計思想などもお聞き出来て、非常に勉強になりました。思考のリテラシーを高めるために普及させていく意義があるのではないかなと思います。

 

瀬田さん:SOUNDのセッションを通して、チームボックスの私たちに足りない部分は何か、組織の特性を整理することができた体験だったと思います。また、SOUNDのステップで進めて、みんなの考えを出していき、Driveでアクションを定めた、という体験が、その後のチーム全体のスピードアップにもつながったのでは、と思っています。

― 今回は貴重なお話をありがとうございました!

― まず、セッション当日の様子を簡単に振り返りたいと思います。

実際にチームボックスさんで課題とされていることをAgendaにしていただき、SOUNDカード™でのセッションを体験していただきました。非常に熱心に、そして率直に対話されていたのがとても印象的でした。今日はその後の状況や、改めてSOUNDカード™に関する感想をお伺いしたいと思いますが、まずセッションの感想をお伺いできますか?

 

中竹さん:そうですね、非常にテンポが良く進んでいきましたね。問いについて、普段は頭では考えているけれども、カードとして出されることで、とても答えやすかったです。対話において、口頭で質問されると、流れで質問が消えていってしまうのですが、カードだと目の前にあるので、そのカードに忠実に答えるという意味で僕はとてもやりやすかったですね。

― なるほど。カードだからこそ「問いがその場に残る」ということが大きな要因だったのでしょうか。

中竹さん:そうだと思います。よくあるのが、問いを自分なりに咀嚼した結果「違う問いに答えてしまっている」状況だと思いますが、SOUNDカード™の場合はカードが人格を持ってそこにいる感じなので、問いに忠実に答えるという意味で、機能としてとてもやりやすかったですね。

― 瀬田さんはいかがでしたか?

 

瀬田さん:体験セッションでは私たちが取り組んでいるタイムリーなテーマを取り上げてもらいました。そのことに今まさに困っていて色々と取り組んでいる最中に、ツールの力を借りながら別の視点で考えるという、良い機会になりました。SOUNDカード™は問いが色々あって、それを「自分で」選びますよね。その選ぶカードにもメンバーの個性が出ていたように感じたのが印象的でした。そして、選んだカードの問いの内容と一緒に、選んだ理由も言語化して開示するというのは普段なかなかやらないことだと思うのですが、その中にも個性や価値観を感じて、「ああ、そういう考えがあるんだ」と、メンバーの普段とちょっと違う一面が見えたのが良かったなと思います。

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